郷土蕎麦 (か行)



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 開田蕎麦(かいだそば)【長野県】


 御嶽山の麓長野県木曽郡開田村は古くからの

 高原ソバの産地で、土地のソバは「開田そば」

 として名を広めている。



 柏原蕎麦【長野県】


 長野県上水内郡信濃町の柏原一帯は、

 県下でも有数の良質のソバの産地として知られた。


欠片蕎麦(かっけそば)【青森県】


かっけとは「切り端」、「かけら」の意味の方言。

そばをのして三角に切り、鍋のダイコン、

 豆腐が煮上がったところで三角の「かっけ」を入れる。

 ネギ味噌かニンニク味噌で食べる。

 器は浄法寺塗りの三つ椀が定法とされる。


 釜揚げ蕎麦【島根県】


 出雲地方ではそばの釜揚げが

 郷土食の一つとして伝わっている。

 茹でたての熱いそばをそば湯と一緒に器に盛り、

 冷たく濃いそば汁を直接かけて味をととのえる。


唐沢蕎麦【長野県】


 長野県松本市の南西に位置する山形村唐沢は

 十数戸の農家からなる小さな集落だが、

 その多くが「そば店」を営むそば地区である。


川上蕎麦【長野県】


 長野県南佐久郡川上村は千曲川上流の山間地。

 かつてはソバに依存した食生活であった。


瓦蕎麦【山口県】


 山口県豊浦郡豊浦町の川棚温泉

 (かわだな)の名物そば。

 熱くした瓦のうえに茹でてサラダ油で炒めた茶そば、

 牛肉、錦糸玉子、ネギ、海苔のほか、

 レモンと紅葉おろしを乗せる。特性の汁で食べる。


 雉ばっと(きじばっと)【青森県】


 キジ一羽を大鍋に入れてだしを作り、

 その汁でそばを食べる。

 秋から冬へかけてのもので、

 年があけるとキジはまずくなる。

 信濃ではキジそばといい、

 やはり汁だけを使いキジ肉を出さない。


久慈蕎麦【茨城県】


 茨城県久慈郡金砂郷村、

 水府村一帯は良質なソバの産地として知られている。


栗山蕎麦【栃木県】


 栃木県北西、湯西川沿いの山村。

 湯西川には「平家そば」が知られている。


巻繊蕎麦(けんちんそば)【茨城県】


 茨城県久慈郡里見村・水府村などの

 山村に生まれた郷土そば。

 大鍋をかけ、菜種油でダイコン、ニンジン、ゴボウ、

 サトイモ、コンニャク、豆腐を炒め、醤油、

 味噌仕立てにする。

 この「けんちん汁」でそばを食べたり、

 かけそばにしたりする。


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